月別アーカイブ: 2014年6月

裏っ返しの明るさ

『粕谷幸司の自由なコラム』01

 僕は、暗い。

 声質はわりと高めで、張るとピーンと通るタイプで、話題も楽しいもの・笑えるもの・面白いものが好きだし、そもそもアルビノで髪や肌が白いから、見た目の印象も明るい。
 でも、性格は、けっこう暗い。

 人生を楽しく過ごすヒントとして、ポジティブになる!って、よく聞いたり言ったりするけれど。そんなもの、正直信じられない、と思う。いや、ポジティブな人、というのは存在するとは思うけれど、ネガティブな人が“ポジティブになる”だなんてそんな、難しくね?と、思う。…少なくとも、ある程度考え方とかが出来上がったイイ歳になってからは、ちょっと、無理なんじゃない?と、思う。
 そんでもって僕は、表現者として、そんな暗い自分も嫌いじゃないって思ってるから、よく人から面倒臭がられるし、ある時は「生きづらそう」って心配までされたりもする。だけれども、やっぱり、ポジティブになろう!ってのは無理だと思ってるし、ならない自分が嫌いじゃないんだから、厄介だけれど大好きだ。

 とても卑屈かも知れないけれど、僕は、どこか人の持っている“理想通りに行かない現実へのモヤモヤ”が、表現にとってのエサだとすら思っている。
 恋愛について考えている時だって、とんでもないコンプレックスがあったり、失恋経験を持っていたり、あるいは普通すぎて何でもないという虚しさのようなものがあった方が、モノづくりには前向きになれるというか、振り幅がデカくなって、大いに暴れられる、ねじれる表現行動に進めるような気がしている。

 大学の卒業制作で、僕は自分を大きく投影した“アルビノの青年が主人公の映画シナリオ”を書いた。
 誰にも言わずに溜め込んでいた本当の声とか、誰かに言ってみたものの全然わかってもらえなかった思いとか、そして多くの人が共感しそうなテーマとなる言葉とか、そういうのをあざとくも素直にぶつけたそのシナリオは、教授から質問こそあったものの、特にダメ出しということもなく、なんかの賞みたいのをもらって、完成した。ネガティブをこじらせて生み出したハッピーエンドの物語は、今でも実は、不格好だけど愛してる。

 暗くて良いこと、ってのはなかなか思いつかないけれど。しいて言うなら表現者にとっては、闇を知らなければ光の美しさを描けないんじゃないか?って、思ったりもする。
 だからといって進んで失敗したり絶望したり、死にたいくらい悲しい・虚しい思いをするのは嫌だけれど。けれどそういう暗さを知ってるからこそ、多くの人が抱える弱さに寄り添えて、多くの人が求める輝きを見つけ出したり、創り出せたり、一緒になって愛したり出来るんじゃないかなって、思うんだ。

 はじめから完成しているパズルを見ても、妙な模様の絵にしか見えないみたいに。
 けれど自分で苦労して、嫌になって、でもやめられなくて、続けて、少し面白さが芽生えた頃に完成した、そんな“感動”があってこそ眺めるパズルは愛しく、何よりも素晴らしく思えるみたいに。

 絶対、面倒臭いんだけど。僕にとってはネガティブが表現に結びついてるところがあって。病んでる時こそ生きたい衝動を感じる気がするし。モテないからこそモテたい意思が僕を強くするし。苦しいからこそ楽しさを必死で求めている自分を、知っている。

 大好きなヒーローは、何度も負ける。
 負けて、何度も立ち上がる。
 負けなしの最強ヒーローになんて、僕はなれない。

 暗いからこそ、明るさを求められるんだ。
 …そんなふうに思えたら、僕はちょっと、ポジティブだけど。

 そういう裏っ返しの明るさってのも、あるんじゃないかな、って思ってる。

和菓子屋 仙太郎

『ひらいまさゆきの「あんこに想いを廻らせる。」』01

ども、あんこ大好き!平居正行です。
さあ、いよいよ始まりました!
このコラムは、あんこ大好き!を自称するおいらが、ちょっと気になっているあんこを食べにふらっと街に出掛けてみたり、過去に食べてきたあんこたちに想いを馳せて語ってみたりと、あんこの魅力を勝手にいろいろ紹介していくあんこコラム、題して、『ひらいまさゆきの「あんこに想いを廻らせる。」』です。どうぞよしなに。

201406-01

さて、記念すべき第一回目の今回は、ジメジメした梅雨の合間を縫って青空広がる中、まだ見ぬあんこに出会うべく、銀座三越にやって来ました!
そこの地下二階、ギンザスイーツパークに降り立つおいら。素敵なあんこはないものか、美味しいあんこはないものか、とぷらぷら歩いていると、目の前に現れたるは、ショーケースに並ぶ魅惑的なぼた餅たちの、列、列、列 ―――。

それは、和菓子屋 仙太郎さんの「ぼた餅」でした。
その見事な並びの様子に思わず...じゅるり。
「すいませーん、これ、ください!」
さっそく、ぼた餅4個を購入。
店員さんに包んでもらって、受け取ると、そのずっしりとした重量感にわくわく。
うちに持って帰る。

201406-02

満を持して、箱、オープン!!

201406-03

うーん、美味しそう!
ちなみに今回購入した味の種類を言いますと、
あんこぼた餅が2個と、きなこぼた餅、それから七穀米ぼた餅でございます。

「それでは、いっただっきまーす!」

あんこぼた餅を一口食べてみると、
もっちりとした食感と控えめな甘さが口の中に広がり、一気に幸せな気分になる♪
しかも、ん、あれ?よくよく見たら、ぼた餅の中に何かが入ってる...?

201406-04

「さて、ここでクエスチョンです!」
という某・世界の不思議を発見する番組のミステリー○ンターのおねいさんの声がどこからともなく聞こえてきそうな展開ですが。。(笑)

そうなんです。実はこれ、「青じそ」なんです。
ぼた餅の中に、なんと刻んだ青じそが入っているのです。
ぼた餅に青じそなんて合うの?...と思われるかもしれないですが、
しかし!この青じその風味がまた、ぼた餅の甘さを引き締める役割を果たしていて美味なのですっ!
それでいて甘味の邪魔はまったくせず、むしろしっかりと美味しい味の引き立て効果を発揮しているところがスんバラシイ!

しかしこの青じそ、初めのうちはよくゴミに間違えられ、それを見つけたひとから叱られることもあったとかなんとか。。(苦笑)
それでもめげずに、「青じそ入れた方がぼた餅が美味しくなるから!」と青じそを入れ続けてきた仙太郎の職人さんたちの、味ヘの強いこだわりが感じられる味なんです。(←勝手に感じている)
うんうん、よいですなぁ。
そうこうしてるうちに、きなこも七穀米も「美味しい美味しい!」言って食べていたら、あっという間に食べ終わってしまいました。(もちろん、きなこぼた餅&七穀米ぼた餅の中にも青じそ入ってました)
ちょうどうっかり昼ご飯を食べ忘れていたのもあっておなかがペコペコだったおいらでしたが、ぼた餅を4つも食べてしまうと、さすがに満腹大満足。ごちそうさまでした。

201406-05

はてさてあんこコラムの第一回、今回おいらが想いを廻らせたあんこは「仙太郎のぼた餅」でした。

美味しいあんこは美味しいうちに、どうぞ本日中にお召し上がり下さい。
おしまい。

簡単に解説しますと

中澤まさとも『人生のパクが早上がりでもさ!』01

どうも、最近“雨男”疑惑のある中澤まさともです。でも『死神の精度』の千葉みたいでいいなとかそんなことは置いておきます。
さて、のっけからセルプロ(自己投影)かましてますが、我らProject One-Sizeでコラム企画を始めました。経緯についてはポッドキャスト番組「3色丼」2014年5月31日配信分をお聞きください。はい。
タイトルもずいぶん悩みましたが、この企画を発した経緯も含めて僕の性格と自分の居る業界の用語を絡めてみました。簡単に解説しますと、
パク→声優が声を吹き込む対象が口を動かして喋り終わるまでの間。または映像内に表示される対象の人物の名前が表れてから消えるまでの時間。
早上がり→前述のパクが消えるより若干早く台詞を言い終えてしまうこと。
収録の時にはNGの対象になることです。ちょっと焦ったり、感情が乗りすぎちゃったまま喋ったりするとこういうことが起きたりします。
また僕の場合、人生において即決を迫られたりした際に、今でこそ「すみません、○○秒ください」とか「○○に相談する(大体One-Sizeの二人に)ので、一日待ってもらってもいいですか?」とか言えるようになったのですが、数年前まで余裕を持って考えて決められないことが多く、焦りに焦って自分が本当に望んでないことを選択し(大体は嫌われるのが怖かったり、反論できる論拠がないと自分から退いたり)、後悔を生んでしまうことが多かったと思います。
後悔は厭なものです。選択した後は割り切って行動するけど、ふとした時とか終わった後とかに「う~ん、しなくてもよかったなあ」って思ってしまう…そういう経験ないです?
例えばそう…すっごい欲しいコンプリートセレクションなライダーのベルト(オイオイ)があって、これが予約受注生産で申し込み締切が迫っていて「今これ買うと色々やばいんだよなあ…でも、期限を逃したら手に入らないし…だが…しかし…!」と悩んだ挙句、予約購入してちょっと生活が窮したりして「すごく欲しかったけど…なんかやっちゃったなあ…」ってちょっとバツの悪い思い出が付加させたために、本来は自分の中で最っ高にキラキラしている『ライダーのベルト』というものに後悔の影を粘つかせてしまうんです。
十分に筋の通した思考をせずに、焦ったり無理をしたりして決めたことは自分の好きなものをじわりと少し嫌なものにしてしまうんですね。大体の方は「しょーがない!」と割り切れるそうですが、僕は「あ゛ーあ゛ーっ」と割とうじうじします。
そんなものですから、僕はよく『人生あっての娯楽ですから、自分を追い詰めない様にお買いものやイベント参加してください』と言います。自分の出演作品も含めてです。もちろん買ってほしいですし、後悔させない仕事をして宣伝するのが当然ですが、自分たち(出演者と製作者さんたち)の仕事が娯楽として完成したらあとはユーザーさんたちの好き嫌いですから「僕が出演しているから絶対買って!」とは言えない性質なんです。
いや買ってくださったら嬉しい、超嬉しいです!でも、苦しい想いはあまりしてほしくないです…というのは我が儘ですね。そういうことで生まれる黒い影もさっぱり祓っていけるほどもっと色んなお仕事していかないと。
そんなわけで、今年は色々な作品に出る機会を頂けそうなので併せて色々なことを考えそうですが、未熟なりに声優を目指してきた・声優になった人間としてこれまで学んだことや考えてきたこと、これはまず自分にとって大切なことだなと思ったことを中心にお話をしていけたらと思いますので、皆さんよろしくお願いします。