月別アーカイブ: 2014年11月

皆さんの前に立つ

中澤まさとも『人生のパクが早上がりでもさ!』06

製作の皆さんは自分たちが作る作品をより多くの人に楽しんでもらうメジャータイトルにするために、広報活動の一環として“イベント”を組んだりします。大体予算の範囲内で。
で、そういったイベントには作品に関わる人物、プロデューサー・ディレクター・制作・広報担当・アーティストなどなど様々な立場の人が登場します。その中の一人として声優も出演します。大体予算の範囲内で。
ご多分にもれず、僕も出演させていただきます。
このイベントで皆さんの前に立つということは、演劇に出演するのとは全然感触が変わります…。演劇は役を演じているので、ある程度は作品と役を信頼して自分の心を預けて緊張せずにいられるのですが(最近になってようやくです。ちゃんと稽古があって、本番までにやれることをやっておくと緊張は少なくなりますね)、“中澤まさとも”として皆さんの前に姿を現すのはまたずいぶんと感触が変わります。
この一年は本当に有り難いことにトーク込みの朗読イベントや上映会に出演させていただけて、作品を応援してくれる皆さんの熱意を受け取っています。正直なところ、毎度ビビりながら立っているわけですが、その分、作品に携わる者としての責任感というか、気も引き締まります。ビビってますが。
さて、先日11月9日にAGF2014こと「アニメイト・ガールズ・フェスティバル2014」に今冬発売予定の一般向けPCゲーム『ボクとセカイのユークリッド』のインターネットラジオ番組『ボクとセカイのwebラジオ』AGF出張版のパーソナリティとして田丸篤志くんこと“あっくす”と出演しました。
池袋サンシャインシティの噴水広場ですよ。あのテニス界の君主の生誕祭が催された場所ですよ。
ステージ登場前の呼び込みの練習は、当日打ち合わせでやることにしたアドリブです。これまで学んだことを総動員しました。適応していただいたアシスタントさんと音響さんには大変感謝です…!
登壇後は台本に合わせて進行していったのですが…、いや、本当に反省も色々です。
なによりも皆さんの投票でボクセカラジオのマスコットキャラクターが“ユークリン”に決まったことを発表し損ねてしまうとは…。あっくすと後で、打ち合わせで話したことはすべからくメモ(台本ではない紙にでも)を取るべきだったね、と楽屋で反省会です。
ラジオの内容に合わせて、眼鏡を掛けてきてくださった方がほとんどだったのに…僕も予習が足りませんでした。
これからのイベントに活かしていきたいです。
しかしあの噴水広場にAGFで立てるなんて…憧れが一気に叶って嬉しかったものです。
しかし、特殊な場所でした。何せイベントを観に来ている方とは別にお買い物にいらっしゃってる作品の“さ”の字も存じないであろう一般の方々もいらしたわけで…。スタッフさんも番組内容に気を遣いましたし(甘い言葉対決のお題とか)トーク内容も気を遣いました。
え、視線ですか? そこはあまり気にならなかったんですよね、実は。
前回のコラムで着ぐるみの話をしたじゃないですか。
あのお仕事をしていますとね、ああいったショーを観に来る方たちとは別の、「何かやってるなあ?」ってくらいで見にいらっしゃる一般の方の視線は当たり前なんですよ。
だから、あの噴水広場での景色自体は結構前から見慣れているんですよね。ただ“中澤まさとも”として立つのに緊張するだけで。
あの時も登場前はリラックスしている部分と緊張している部分がない交ぜで不思議な感触でした。フヨフヨとヒヤヒヤでふわふわでした。
怖いけど嫌いじゃないです(笑)

中澤まさとも

銀座 木村屋總本店の あんぱん

『ひらいまさゆきの「あんこに想いを廻らせる。」』06

ども、あんこ大好き!平居正行です。

「あんこに想いを廻らせる」、前回のいちご豆大福に引き続き、今回もハイブリッドなあんこものを食べてきました。
それは「あんぱん」です!

雨降るあいにくの天気の中、銀座にある「銀座 木村屋總本店」さんに行ってきました。
あんぱんといえば、木村屋さん。
創業145年の、老舗の中の老舗です。
とはいえ、ちゃんと木村屋さんのあんぱん、食べた記憶がない。。(おいらが忘れているだけかもしれませんが。)

行ってみると、ビル一棟まるまる木村屋さん!
銀座 木村屋總本店
一階がパンを販売しているベーカリーコーナー、二階がカフェになっておりました。(ちなみに、三階はグリル、四階はレストランでした!)
そして、ビルのてっぺんにはあんぱんの看板。まさしく看板商品です(笑)
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ベーカリーコーナーを抜けて階段を上ると、入口に「おかげさまで創業百四十五周年」の文字が。
おいら「(ひとりで入って大丈夫なのだろうか..。)」
どきどきしながら中に入ると、きれい目な店内。
休日の昼過ぎという時間もあってか、子供連れの家族やご年配の方々が多め。

品書きを見ると、何気にパンだけではなく数種類のメニューがありましたが、酒種あんぱんセットを注文してみました!
酒種あんぱんセット
小倉あんぱんと桜あんぱんのセットです。
大きさは小ぶりながら、食感はしっとり、味はしっかり、甘さは控えめ。桜あんぱんには、桜の花の塩漬けが真ん中に埋め込まれていて、それがまたあんぱんの甘さを引き立てて美味しかったです!
ちなみにセットの飲み物、コーヒー、紅茶、ミルク、日本茶から選べるってことで、「あんぱんと合う飲み物はなにかなぁ...」日本茶?それともミルクかな?と、ちょっと迷ったのだけれど、コーヒーにチャレンジ。
あんぱんとコーヒーの組み合わせ。結構合います!
あんぱんを食べ、コーヒーを飲みながら、しばしゆったりとした時間を過ごしてしまいました。(笑)
それからせっかくなので(?)、帰りにベーカリーコーナーでお買い物。
ズラリと並べられたあんぱんは、ふつうの粒あん、こしあん、けし、うぐいすなどなど、色んな種類がありました。(もちろん、あんぱん以外のパンも置いてありますよ!)
ちなみに、木村屋さんのあんぱんは、「酒種あんぱん」、酒種酵母が使われています。
酒種とは米と麹と水から作られた発酵種。日本独特の酵母なのです。日本酒を造る時の発酵源としても使われているものだとか。
一般的なパンに使われているイースト菌酵母とは、増殖するための栄養源が違います。
イーストは、砂糖を製造する過程でできる糖蜜を栄養源として化学的に管理された機械ラインで大量に製造されます。一方、米と麹と水から作られた発酵種である酒種は米を栄養源とし、空気と水のきれいな所で自然の中より酵母菌を採取し、麹を手助けとして日数をかけて増殖します。
酒種はイーストより扱いが難しく管理するのが大変な点なのですが、風味においては酒種の方が優れているとのこと。
それだけ手間をかけてつくり続けているところが、木村屋さんのあんぱんに対するこだわりの表れなのですね。

はてさて話は戻り、おいらは小倉あんぱん、けしあんぱん、四色豆ずくしぱんを手にいれて木村屋さんを後にしました。ほくほく気分です♪
そして帰ってすぐに実食しましたよ。(笑)

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はてさて、あんこコラムの第六回、今回おいらが想いを廻らせたあんこは「銀座 木村屋の あんぱん」でした。

美味しいあんこは美味しいうちに、どうぞ本日中にお召し上がり下さい。
おしまい。
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笑顔を持ってる人が笑う

『粕谷幸司の自由なコラム』06

 どこかで話題になっていたけれど。
 今の子どもたちに「電話の絵を描いて」って言うと、iPhoneとかスマートフォンを描くんだって。
 昭和生まれの僕たちは、実際にはほとんど見たことがなくても、自然と“黒電話”を連想することが多いような気がする。
 平成生まれでも、今の20代とか、10代後半なら…、プッシュホンというか、数字のボタンの付いてる“固定電話”を連想する人も少なくないんじゃないかな。
 しかし、時代は変わる。
 今を生きる人には、黒電話なんてもはや存在がファンタジー。
 それに対して「電話といえば黒電話(の形)だろう」と言ったところで、無理な話。

 テレビが主要メディアになったからか、集合住宅が多くなって隣人との距離が“壁一枚”になったからか、はたまた、色んな文化的なことなのか。
 実は現代人って、大声をあげて笑うことって、少しファンタジーになってたりしない?
 実際に僕も、これまでの記憶の中で、大声で笑って「うるさい」と怒られた経験がある。
 いやあ、そりゃあTPOってのはあるよね。授業中や仕事中にゲラゲラ笑ってたら、イカン。
 でも今って…、公園ですら、大声で笑ってたら誰かに怒られそうな気がする。
 たまに、居酒屋ですら、大きな声で楽しんでると、怒られるような気がする。

 舞台をつくる時、舞台に立つ時、僕はこの「現代の笑い方」みたいなものを、意識することが多い。
 内容が面白くても、空気感というか、その“笑いどころ”の一歩手前に“笑う準備スペース”が必要だなって思う。さらには、そこの一歩後に“笑って良いスペース”も用意してたりしてね。
 場内大爆笑…みたいな空間がファンタジー、みたいに感じる人も少なくない、現代。
 でも、そんな空間が存在することをなんとなく知ってる、僕ら。
 知ってるけれど見たことない、やったことない、それを実現させる、もはやエンタメそのものがファンタジーか…?

 だから、僕は“楽しさ・面白さ”の中でも特に“笑えるか”にこだわるのかも知れない。
 現代だからこそ、あるいは未来にこそ、声を出して笑える世界をつくりたいと思うし、そんな世界に生きていたい。

 …そう、そんな世界をつくりたいからこそ、僕は、そんな世界に生きていたい。
 僕が笑い方を忘れてしまったら、僕が誰かの笑顔をつくれる自信がない。
 僕が楽しさを枯らして、面白さを見失って、からっぽうになってしまったら、あなたに笑顔を届けられない。
 僕が大声で笑って、話して、生きてさ。
 「これが大爆笑ってやつなんだぜ!」っていう表現、していたいのね。

 でもね、ちょっと“生活”ってやつに疲れてたりすると、大きな声で笑うことも少なくなりがち。
 たまに、ひとり部屋でテレビ見てて「ぶははっ!」って笑って、キン…って部屋に響いた自分の声に、びっくりしちゃったりしてね。
 笑い方は、笑わないように生きてると、忘れちゃうんだよ。

 だからねえ、僕はいつも、なるべく、必死に、笑いをかき集めていたりする。
 そして、周りを見回して、笑顔が見当たらなくなると、僕も笑えなくなっちゃって、落ち込んだりする。
 消えかけているロウソクの火を、慌てて掌で囲むように。
 真っ暗に飲み込まれてしまわないように。
 笑い方を忘れないように、笑える世界をいつも、追い求めている。

 笑顔を持ってる人が笑う。笑い方を知ってる人が笑える。
 自分が笑っていられるからこそ、みんなを笑顔にできる。
 誰かを笑顔にしたいと思ったら、自分こそが笑顔になる。

 だから口癖みたいに僕は…「なんか面白いことねーかな」って、いつも言ってる(笑)。