月別アーカイブ: 2015年6月

夢見てみる

『粕谷幸司の自由なコラム』13

 そうだ最近、寝ている時の夢から抜け出せないというか、夢と現実が切り離せないことが多い。
 前からそういうことはたまにあって。すっごく愛し合ってる彼女と、かなり濃厚にエッチなことになってて目が覚めて「あ、夢か」と思って起き上がりながら隣を見て…「あれ?彼女がいない。そうか、先に起きて出かけるって言ってたっけ」と思ってから「…うーんと、彼女いないじゃん」って思う。みたいな。
 あの虚しさね。そんなならいっそ、夢なんて見なければ良かった!みたいな。

 ところで先日、友達と飲みながら「喫茶店でもやるか!」「いやそれならカフェバーみたいにしよう」「じゃあイベントスペースみたいにしよう」「…資金がねえな!がっはっは!」みたいな話をしてた。
 夢見てみるって、楽しい。癖になる。

 もちろんそうなったら、前から妄想してる「アルビノ・カフェ」ってのも良いな。
 アルビノの店員(僕)がいるんだ。バイトにも、アルビノの、可愛い女の子を雇おう。んで、アルビノのお客さんでも読みやすいようにメニューは文字を大きく工夫したり、アルビノの店員をキャラクター化したグッズとか置くし。
 でも集客はすごく大事だし、定期イベントとかで活性化しておかないといけないから、存分にProject One-Sizeも使いたいな。公開収録…!というか、むしろ月に3回の収録を全部そこでやれば良いんだ。そうしたら、中澤まさともファンの皆も遊びに来られる。平日の昼間とかだけどな(笑)。
 あ、そうだ。そうしたら関連するCDとかもそこで販売すれば良いんだ。そしたら店舗限定で「サイン入り」とかを販売できる。One-Sizeの過去のドラマとかも再録して、CD-R版とかも売れちゃうんじゃない!?通販とかヤバい大変だけど、自分で店舗を持ってたら、かなり良いね。
 そしたら、そこが僕の個人事務所みたいになっちゃうかも。大した実績も無いのに独立って(笑)。これまでお世話になったたくさんの人に失礼だな…。あ、でも例えばイベントスペースなら、関係者には格安で…!
 でも、やるならちゃんと美味しい料理も無いとな。あ、料理が好きな友達がいるわ。料理長は任せられるな。というか、周りには結構、そういう気軽なバイトを探してる人もいるかも…?平居さんとか、声優の仕事が入ってない時とかに、バイトとして入ったりしないかな。それって楽しいな!
 …あれ、なんかこれ、メイドカフェで働くアイドルの卵みたいになるかな。あ、じゃあもう、関係各所のアイドルさんのCDとかも販売するか!そしたら、ファンミーティングやインストアライブ(!?)で会場を使ってもらえるかな!?
 そうだ、そしたら僕が昔ちょっと働いてた会社のサービスを告知する何かを置こうか。ってか、店内のWi-Fiとかあると良いよね。そいで、店内でお客さんがポッドキャストとか聴いてたりしてね。
 Wi-Fiちゃんと用意するなら、そこから生放送も出来るか。おお、楽しそう。

 …夢は膨らむ。とても楽しい。
 けど時々、夢と現実が切り離せなくなることがある。

 夢を現実にすること、現実が夢を遠ざけること。
 夢と現実が切り離せないから、ふと目が覚めて虚しくなることもある。
 けれど遠い夢が、この現実の先にあるのかも知れないと思えたら、今がときめくかも知れない。

 最近、その夢と現実とを眺めながら二の足を踏んでいる僕だけれど。
 いつか、そんな夢に、手を伸ばそうと高く飛ぶ時が、来るかな。
 そしたら皆にも、全力で応援…、してもらえるかな。

ただの声優、されど声優

中澤まさとも『人生のパクが早上がりでもさ!』13

改めまして、旧(有)トリトリオフィスと旧(株)トリアスが合併しまして、パワー・ライズの所属となりました、声優・中澤まさともです。
と言っても、旧トリトリの時のスタッフもそのまま移っているので個人的には大きな変化はなく、むしろ人員も増加し新しい可能性へと繋がればとより一層自分の仕事に従事する次第です。

さて、今日は“声優”という仕事の“本質”について考えてきたことをぽつぽつと。結論としては「調子乗んなよ」的な自分への戒めとしてのログになりそうです(笑)

声優は素敵なお仕事です。僕自身、アニメやドラマCDやラジオといった媒介を通じて人生を楽しく豊かにしてもらいました。そして、僕の導き手となってくれました。
だから今、僕はこの世界に居るわけです。
まず僕は台本を手にしています。決められた時間にスタジオに入り、ミキサーに繋げられたマイクを前に、ディスプレイに写された絵コンテと線画で構成されたリハVを観ながら声を吹き込みます。台本の半分くらいを収録し、直すべきところを指摘頂いたらそこから一つ一つ修正して録り直します。30分アニメなら二パートに分けて収録し、大体三・四時間くらいかけて全て録り終えたらその日の仕事は終了です。

アニメ収録現場は大体こんな感じです。
マイクの前で演じる声優は、その声の魔力を駆使して役に音という波を与えて存在感をより強めさせます。僕もまだまだ拙いながらも、自分の役に役割と然るべき魂を与えます。それが為すべきことなのですから。そこに僕が憧れてきた声優としての誇りがあるのです。
本当に声優は浪漫のあるお仕事です。

だがしかし、僕は自分に問いただします。
「いやいやちょっと待て。自信を持つのは結構だが過信になってないか? 誇りを持つのは結構だが尊大になってないか? 自分の仕事の本来の形を忘れちゃいけないぞ」
と。

ここでちょっと“声優の仕事”を、このアニメ収録現場から分解して、声優というものの核を拾い出しましょう。
まず自分の持っている台本はライターさんがいないと手元にありません。
スタジオを管理する担当さん、マイクをミキサーに繋げて録音できる状態にしてくれる音響さんがいないと自分の声はただ虚空に響くばかり。
ディスプレイに写されたリハVは、絵コンテや線画の未完段階をアニメの製作とは別に録音用に編集してビデオ化してくれる撮影さんがいないと明確にどんな声を吹き込めばいいのか曖昧になります。
音声を演出する音響監督さんがいないと声優自身では気づかないテクニカルエラーを修正できず、この作品を統括する監督さんがいないと最終回まで内容が分からないままでは何を道しるべに自分の役を終わりまで導いていけばいいのかわかりません。
そして、諸々の工程を管理し指示を出す制作進行さんがいなければ収録までに用意する必要があるものを揃えられませんし、そもそも、アニメの企画がなければ仕事すら成立しません。
つまり本質だけの話でしたら、声優は“人間の音”担当で、アニメ一話の製作過程の中では諸々お膳立てしてもらった終盤の作業なだけなのです。
でも声優はそこに浪漫を生み出します。だから日本のアニメファンもこの作業に浪漫を感じてくれます。
もしかしたら海外と日本の声優の職業意識や聴者さんからの評価の違いはこの【+浪漫】が関わっているのかもしれません。

今のところここまで考えた中で、僕はどうしていくかをまとめます。
『只の音にならないよう、粋を籠めて息を操る唯の声優で在れるよう、プロフェッショナル達の中で、同じ“創る人”としての仕事をしていこう』
今回も読んでいただきありがとうございます!