月別アーカイブ: 2015年9月

明るいほうへ、世界を変えよう

『粕谷幸司の自由なコラム』16

 ちょっと前に、twitterで呟いたんだけど。
 政治活動そのものについては、なんとも言うことはないけど。「戦争法案」と言い換えているやり方は、なかなか善しとは思えないんだ。

 …このたった一行だけの解釈では誤解を生んでしまうかもだし、なにより今このタイミングでこの件をモニョモニョ言うのって難しいし、むしろ言いたいことはソレではないからいいんだけど。
 世界を変えよう、と思うときに、どんなやり方が好いのかなって、ふと思うのね。

 僕の話に引き寄せると。僕は、このアルビノを悲劇にしないで、エンターテイメントの材料にすらしようと思って動いているわけ。
 っていう僕の思考を知っている人は「なにをいまさら」だと思うのだけど。

 悲しみや苦しみは、多くの人に響きやすくて、そしてどんな人にもわかりやすくて、わりと濫用されているように思う。
 僕も小さいころに「世の中には食べるものがなくて困っている人もたくさんいるんだから」って話を聞いて育った。子供ながらに「なるほど、そうかー」と思って、食べ物は大切にしよう、とは思った。
 だけど、実はそれって、ちょっと乱暴な展開というか。実際には“目の前の物を食べさせる”という私利私欲(?)のような目的で、引き合いに出してるだけのような、気がしてさ。

 アルビノについてだって…“世の中には、アルビノとして生まれただけで生命の危険に晒される人もいる”状況があったり、現代・国内だって“いじめ・差別”をはじめとする問題があるにはあったりして。
 その事実から目を背けるわけにはいかないけどさ、だけど、だからって「ね?かわいそうでしょ!?」というアピールって、楽しい未来をつくれるのかな。果たして。
 一昔前にも「○○しないと不幸になる」「○○ないと地獄に落ちる」とか、変な言い回しがアレだったことがあったっけ。それって、脅迫なんじゃね?みたいな、さ。

 単なる言い方の話、と思うことも出来るけど。
 けど、その言い回しで、届く思いに違いが出ることってすごくある。

 僕がこれまで関わってきたいろんなところでも、悲しみ・苦しみを材料としてアピールしちゃって「こんなにかわいそうな人がいるから○○してください」のような展開をしていたこともあったけど。
 それは僕にとって全然、楽しい未来をつくるための方法として好くないと思ってるんだ。

 そりゃあ、問題の本質による。すべてが、そんなに楽しく転換できるはずもないけどさ。
 でも…、過去や現在を否定するんじゃなくて受け入れたうえで、未来を明るく照らす方法を、選んでいきたいと思うよね。

 僕にとってのアルビノは、グラビアアイドルにとってのおっぱい(例えをすぐおっぱいにする悪い癖)。
 そんな感じのほうが、多くの人の幸せをつくれる、と思ってる。

 おっぱいが大きくて、もしくは小さくて、悩んでる人。
 大丈夫、それを好きな人もいっぱいいる。それを武器に、輝いている人もいっぱいいる。
 そして、今はいろんな方法を選べる。隠すことも出来るし、魅力として使うこともできる。
 自分らしい生き方を、選ぶことができるから、大丈夫。

 …ほら、一緒じゃん。

 でもたったひとつ「かわいそうだね、苦労したでしょう」って思いをそこに混ぜると、明るい未来がかすんでしまう。
 本当は楽しい方へも考えられるはずなのに、暗く、険しい過去や現在に閉じ込められちゃう。
 未来に向かって進む一歩を断ってしまうことこそ、不幸の連鎖になる。

 そして、この根本的な“捉え方・伝え方のバランス”は、まだまだ変わらないから。
 だから僕は、繰り返す。

 僕は、このアルビノを悲劇にしない。

絵を描くこと

中澤まさとも『人生のパクが早上がりでもさ!』16

絵を描くのが好きです。
今でこそ、色んな場面で落書き(商業としての利益を得ていないという意で)を披露していますが、きっかけ自体は割と普通だったんですよ。
イラストとか漫画とか意識して描き始めたのは小学校低学年のころで、友達の絵を真似して始めたのがきっかけでした。
描いていたのも、某有名RPGの有名モンスターが冒険する漫画で、あの頃はゲームを攻略する漫画の影響を受けてそれっぽいの描いてたなあ、と記憶しています。
なんで興味を持ったんだろうなあ…と思って、家族に話を聞くと昔からお話を考えたり空想したりするのが好きだったみたいで、しょっちゅう母や姉弟、幼稚園の先生などに熱心に話しかけていたそうです。そうなっていくと思ってたとも。
想像力を発揮した子供が絵を描き始める…。すごく自然な流れに感じます。でも、なんか今振り返ると、たぶん僕の場合、自分なりのアウトプットだったんだろうな、と思います。
アウトプットってどういうことじゃいってなると思いますが、さっきの話の続きで、そうやって色んな人に自分の空想を話していたようですが、どうにもそれが巧く伝わることはほとんどなかったようで、一生懸命話している僕も自己完結してはいたものの伝わっていない違和感というのはあったのかもしれないし、もっと自分の世界を表現できる手段を探していたのかもしれない。だから、自分の空想を漫画にすることへの興味は計り知れなかったのでしょう。
そんなわけで、色んなアニメ、漫画、そこにゲームも加わって模写を繰り返しながら、マイペースに過ごしていたんですが、高校時代に出会った友人によって僕の絵はレボリューションを迎えます。
彼はとにかく先鋭な作家やイラストレーターをリスペクトしていて、『To Heart』や『シスタープリンセス』や峰倉かずやさんの絵が流行っていた頃に、熊倉裕一さんや緒方剛志さんやポップンミュージック、果てはマイク・ミニョーラ氏まで…。彼が影響を受けたように僕も彼の影響を受けてひたすら絵を磨いていました。その精神は今でも役者としても染みついていて、おもしろいものや目指したいものは習(倣)おうという姿勢が身についたのです。
そして今。何かしら作品に出演すると収録後に色紙にサインをすることがあります。
僕のサインは結構わかりやすくて、ひらがなにした名前で書けるようにしています。全体視するとハートをあしらってあり、二十代前半の自分のなまいきさが伺えるというものです。
特に自分の関わったキャラクターたちを紙にしたためると演じた子が自分の中で腑に落ちるというか…自分の中に留まってくれるというか。絵に描くのは割と大事な儀式でもあるような気がします。
そして!これで助かったのは、サインを書いた際に生まれた余白を絵で楽しく埋めることができること!
…まあ、人より時間をかけてしまうので最近は「…あのぅ…絵描いたほうがいいですか…お時間頂いてもいいですか?」と伺うようにしてます。
ではここでちょっとした宣伝。2015年9月18日より公開の劇場版総集編後編『ハイキュー!!-勝者と敗者-』が二週間限定ですが上演開始となります。僕は、主人公たちが所属する高校バレー部“烏野”のライバル校の一つ“伊達工業高校”のバレー部新主将、二口堅治役で出演します。作品も大変に熱く、アニメならではの躍動感に溢れおもしろいので、原作と合わせて今作も見てもらいたいのですが、この劇場版公開に合わせて販売されるパンフレットに寄せた出演者サインにご注目いただきたい!がんばりましたよ!
というわけで今回も読んでいただき感謝!