月別アーカイブ: 2015年12月

夢であるように

中澤まさとも『人生のパクが早上がりでもさ!』19

これは、かなり繊細に覚えている夢を結構脚色した話です。

誰が走るとも知らない道の上を走る。そういうレース。
ゴールがどこかも判らないのだが、走っていると気づくのは、少し先で驚くほどの走者が驚くほど狭い道でぎゅうぎゅうに詰まっているということ。
ぽろぽろと道の端に転げ落ちる者もいれば、ほんの小さな隙間からぽこりと次の道に弾き出て走り出せる者もいる。何人か知っている人間もいるけど、ほとんどがうっすらとしか見えなくて誰だか判別がつかない。
その景色は何と言うか、チューブボトルの中でちょっと凝固しちゃった蜂蜜? こう、ギュウッと押してるんだけど中身がなかなか出てこないもの。
とにかく4、5人が抜け出るまで一心不乱に狭い隙間を押し合いへし合い。抜け出た4、5人もこの次は全力で椅子取りゲームがある。しかも、一斉にではなく、独りずつ音楽に合わせて“誰が速く上手に椅子に座れたか”という特殊なルールで。状況によっては派手に転んだ人が選ばれることもあるそうだ。

自分はというとそこのとは違う競歩っぽいレースを走っていたのだけど……実はコースアウト【していました】。脱落です。どうやらいつの間にかコース変更していたらしく、変更前のゴール直前まで盛大にコース外を走っていたということ、らしい。どうやらコースを管理していた人が変わった、らしい。さっき知らされた。
こういうことも、まあ、ある。新しいコースの管理人は別のレースを走っていた人のコースにつなげたらしく、僕は選ばれなかった。ランナーとしての実績や能力を信用されてなかった。

僕では、足りなかった。

しばらくぼーっとしていたら、叫びたくなった。怒りは自分に向いていて、自分の不足を叫び散らした。自分で何を言ってるのか分からなかったけど、悲鳴にも似たものを上げる直前に、目を覚ました。

起きて真っ先に喉がカサカサなことに気づいた。部屋の中は大分乾燥していたし、夢を見ているくらいだからいびきでもかいていたのかもしれないし、もしかしたら本当に叫んでいたかもしれない。だとしたら……、近隣住民の方々、すみません。ほんとの壁ドンは勘弁してください。
起きて、枕元に喉を潤すために置いておいた保温マグの白湯を飲む。

へんな夢。

思い起こすと妙に色んなことが起こった夢だったので、覚えている間にスマホに書き記そう。なんか、最近あったこととかを整理するために観た夢にも感じるので分析しよう。
時刻は午前6時くらい。まだ外が暗い。二度寝できそうだけど忘れてしまうのは惜しい。
一時間くらい、メモを取って……眠くなったらもう少し寝よう。
布団の中に深く潜り、お気に入りのアルパカのぬいぐるみを向き合うように抱っこして湯水のように流れ出そうな記憶を必死に塞き止めながら、スマホに記憶を預けるべくトグル入力していった……。

―――というわけで、
マラソンしているところから、突然コース外に移動して椅子取りゲームを見学しているところから、自分が走っていたコースが間違っていて失格になったことを走破した仲間から知らされて、なんだそりゃ!!ってなって目を覚ましたのをまとめました。
夢って、突拍子ないようで、妙に現実とつながってたりするもので、夢占いだったら違う意味になりそうだけど、記憶の整理とかだったらこういうことかなと思って書きました。

とにかく、今の自分の課題と向き合ったり、自分の役者としての不足を痛感させられたり、夢の中でまで空回ってたり、自分を覆っているメッキを剥がして本当に輝けるように足掻いてます。今はそれだけ。
よく解らないもの書いてごめんなさい。
読んでいただき感謝です。

どんな1年を生きたかな

『粕谷幸司の自由なコラム』19

 2015年も、どうもありがとうございました。

 何もない1年なんてないんだろうけれど、でもなんだか思い返すと、何もなかったような気がする。
 何かを成し遂げたわけでもなく、何か大きな変化や成長を実感できたわけでもなく。
 何もなかったかも知れない、と思ってしまうから、年末ってどうにも切なくて苦しい。
 けど…、振り返れば途方に暮れることなんて、年末に限らず年中だけれどね。

 1月ごろ。アイドルの仕事では今もうみてないソロアイドルをみてたりしてた。
 活動自体を辞めていった子、移籍した子、フリーとして巣立ち今もがんばってる子。
 色んな子と、色んな離れ方をしたなあ。

 2月ごろ。所属してた事務所でなんとかしたくて、でもどうにも掴めなくて。
 本当にいつものことだけれど、自分に大いに迷いまくってた。
 何がしたかったのか、どうしたかったのか…、もがくだけで、進めなかった。

 3月。少しずつ、周りの環境や関係に、変化の兆しがあった。
 悪い意味でも、雰囲気が変わっていくのを感じて、眺めていただけだった。
 …いや、やっぱり変わってしまったのは僕の方で、僕の気持ちが、疲れていたのかな。

 4月。今につながるプロジェクトが少しずつ動き出したのはこのころだったか。
 新しい出会いを迎えて、どうなるかわからないまま、それでも手探りで進む楽しさ。
 そして自分も、所属事務所を離れることになり、何も見えないまま進み続ける怖さを感じた。

 5月。ちょっと間違ってるかもしれないけれど、とにかく動きたくて引っ越しをして。
 生活圏も、生活スタイルも、今までと大きく変えた時期。
 独りぼっちと真っ直ぐ向き合って、とにかく面白く、とにかく楽しさを…って、足掻いてた。

 6月は、本当に辛かったのを覚えてる!日照不足とか本当に病気のようだった。
 酷く気持ちが不安定で、体調にも出ちゃったし、信じられない出来事もあったし。
 今でも思い出したくない時期。でも、色んなことが、このあたりから始まったんだな…。

 7月。まだあまり病み上がり切ってなかった。ちょっとオロオロしてた気がする。
 上も下もわからないまま、沈んでるのか浮かんでるのか。ただ、光だけをぼうっと眺めて。
 風向きが変わり始めていることに、気付くことなんてなかった。

 8月は毎年、だいたい誕生日があるので、いつも自分を見つめ直すことになってる。
 「32歳の粕谷はモテることだ」なんて話して笑ってたなあ…、あは、はは…。
 また改めて、人との出会いを大切にしようと、心を持っていこうと決めたころだった。

 9月からは一気に景色が変わって。関わる人も、聞こえてくる音色も違ってた。
 10月の《粕谷幸司のイベント》に向けて、攻め切ろうって思って。
 11月には仕事が大きく動くことになって、頭も心も体もフル稼働。

 ほとんどのことを憶えてないけれど、思い返してみればやっぱり、色々あった1年だったなあ。
 けれど、本当のことなんて自分の中には無くて。
 残っている現実は、誰かの中に生きていた自分だけ。
 自分の中の自分なんて虚構のようなもので、誰かの中にだけただ、生きているんだ。

 超抽象的な1ページになったけれど、これを書いた意味は、きっといつかどこかに生まれる。
 これまでのことなんてもう、わりとどうでもよくて。
 ただ、いまからみらいに、どう生きるのかなって。
 それだけ見つめて、また進んでいけば良いのかな。

 今日の自分は、今日で死ぬ。
 今までありがとう。またね。