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インターネットへのラブレター

『粕谷幸司の自由なコラム』12

 僕がインターネットを始めたのは、高校1年生くらいの頃だった。1998年くらい?Windows 98くらい。
 家のFAX機に引いていた電話回線からダイヤルアップでインターネットに接続…だなんてもう、全部の単語が懐かしい。今の10代にはもはや古語…!

 ともあれ、そこから17年ほど。僕の人生の半分以上は“インターネット大好き”で暮らしてきた。
 はじめは、何をするわけでもなく「インターネットが繋がった!」ということで満足していて、持ち前の飽き性が発動していたらそこで、わりと何も開かずに終わっていたかも知れない。
 けれど…、きっかけは何だったかなあ?何かのきっかけで、チャットの面白さを知って。知らない人がやってることを聞いたり、自分が考えてることを話したり。そのうちに、友達と趣味で書いてた自作小説を見せたい、と思ったりしはじめて。そしたら、ホームページを作ると良いよ、なんてことを知って。レンタルスペースで、HTMLタグのコピペで、とりあえずテキストサイトのようなものを作って。
 …このままコツコツ書き連ねていくとキリがないから割愛だけれど。
 そんなこんなで僕の人生は、インターネットを軸に歩んできたと言っても過言ではないくらいなの。

 それだけインターネットを愛しながら生きてきた僕なので、これからも、インターネットでの活動は、大切にしていきたいな。

 紆余曲折した挙げ句、僕が漠然と“タレント”を目指し始めた時。
 何かしたくても何も出来ないで、モヤモヤしている僕に誰かが言った。
 「何かで1番を獲ったら?」
 僕の中には、ピン…と、わりとすぐに答えが出た。
 “アルビノで1番になろう”。

 それは別に、医療的な研究者でも、歴史・文化的なものでも、何でもやり方はあったはずだけれど。
 僕は真っ先に“インターネットで1番”を目指した。そりゃあ、もう、愛しているんだし。
 …わりと簡単、ということもなくて。日進月歩に進化・変化していく検索エンジンで、「アルビノ」という言葉から「粕谷幸司」という人物を結びつかせるには、いろんな工夫を凝らした。
 3年間の会社員時代に体得した知識・経験なども活用して、もちろんインターネット検索で新しい情報も吸収しつつ、まさに試行錯誤しながらの展開。
 その結果、大成功!…というほどではないけれど、一応、事実上は、たぶん「インターネット上で1番有名なアルビノの日本人」には、なったかなあ、と思うんだ、きっと。
 ささやか、なんだけれど。これは僕の、自信のひとつ。

 あとは運と、コネクションと、実力(タレント性)と、見た目と…、う~ん、考えると必要なものは、まだまだ足りなさすぎるのだけれど。
 たくさんの人の支えや応援、そして自分の努力で作り上げてきた「これ」は、最近ではちょっと、誇れるものだなあと、思えたりする。
 だから、タイミングってのは、ひとつ恵まれていたんだなあ。

 インターネットというものの時代に生き、まだ僕以上にアルビノを前面に売り出して活動する「タレント」が居なくて、そして僕以上にインターネットでアルビノを獲ろうとする野心やテクニックを持った人も居なかった、この17年くらい。
 一目散に駆け抜けていただけの僕だけれど、振り返ってみれば、その時の僕にしか出来なかったことを、してきたんだなあって。

 思い描いたような成功には、まだまだ手が届かなくて。
 夢見ていたような大人には、ほどほど成れてないけど。
 インターネットで生きてきた僕は、少しは認めてあげられるかな。

 だからこれからも、まだ大好きでいられる気がする。
 インターネット。